床や家具など無垢材の汚れに気づいたとき、ショックですよね。
無垢の木材は長く使えるものだけど、化粧板と違って掃除や管理が大変。
- 木材の汚れはどんな時につくのか?
- 木材の黒ずみ汚れの落とし方は?
- 木材の管理で気をつけていることは?
など、気になっている方はいませんか。
わが家の床はキッチンからトイレや洗面所まですべて総無垢材なので、木材の汚れとの闘いは日常です。
そこで今回は、木材の汚れや落とし方、対処法についてまとめました。
無垢材を使った家に興味がある人、無垢材を多用した家に住んでいて汚れ落としに困っている方は参考にしてくださいね!
重曹で木材は変色する!重曹以外の木材汚れの種類
木材の汚れはどんな時につくのでしょうか?
これまで私が経験した床や棚などの無垢木材の汚れは、3種類あります。
- 重曹のシミ
- 水のシミ
- 缶のシミ
①重曹のシミ
意外に思うかもしれませんが、重曹で無垢材に黒ずみ汚れがつきます。
一般的な洗剤と違い、重曹は肌に優しく口に入っても安全なので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。そんなわけでナチュラルな洗剤として人気があり、とくに水まわりで多用されることが多い重曹ですが、無垢材との相性は最悪です。
水回りで重曹を使用した際、いつの間にか床に落ちてたことがあります。汚れに気づいたときには、すでに真っ黒なシミになっていたので、とにかくびっくりしました。
しばらくなんで汚れがついたのかわからず…。重曹が原因だと気づくまで時間がかかりました。
②水のシミ
無垢材でよくある汚れが水のシミです。
ところどころに見える小さな丸い跡が水滴の汚れ。水滴が落ちたのに気づかずに、拭き取られないまま乾いてしまうと、このようなシミになります。
発生するのはキッチンや洗面所などの水回り。タオルで手を拭く前に水滴が落ちてしまい、それを放置したことによってシミになることがよくあります。
③缶のシミ
無垢材の汚れで、次に多いのが缶のシミ。
無垢材の上に、お菓子が入った缶やトイレの消臭スプレーなどの缶を直に置くと、その下にシミができてしまうことがあります。
缶の種類によって、汚れが付きやすいものと付きにくいものがありますが、缶は無垢材に直接置かないようにしましょう。
重曹で木材は本当に変色して黒くなる?
体に無害で安心な重曹で無垢材が本当に黒くなるのか疑問に思いませんか?
そこで実際に、端材を使って試してみることにしました。
まずは白木の端材(杉)を準備。
ここに、重曹のペーストを塗布してみます。
放置すること4〜5時間。見てみると…
木材は濡れているわけではなくしっかり乾いていますが、黒く変色しているのがわかると思います。
ちなみに、塗装した端材(ひのき)でも試してみました。
重曹を塗布する前がこちら。
重曹を塗布して数時間後に見てみると‥
やっぱり色が変色しています。塗装した木材の方が黒ずみの色が目立つように感じました。
重曹で黒く変色した木材の汚れ落としはクエン酸が効く
缶や重曹による黒いシミにはクエン酸が効きます。
注意してほしいのは、木材にクエン酸を使う前には必ず小さな箇所で部分テストをしてみるのがおすすめです。無垢材はデリケートなので取り扱いは慎重に…。
重曹で変色した木材の黒ずみ汚れにクエン酸を使う手順
【用意するもの】
- クエン酸(粉末)
- 水
- 綿棒
適量のクエン酸を小皿に出し、水を少量垂らしてクエン酸液を作ります。
粒子が粗いのでなかなか水に溶け切らないですが、大体で大丈夫です。
ペーストにしたら木材の汚れ部分につけていきます。
汚れはフチの方が濃くなっているので、シミのフチ部分にしっかりとクエン酸を付けていきます。
写真のように細い棒状のもの(綿棒)を使うと便利です。
放置している間クエン酸のペーストの水が蒸発しているなら、少量の水を垂らしてもう少し置きます。
色が濃い汚れほど時間を置いた方が効果的です。
5時間以上放置した後の結果がこちら。
クエン酸をキレイに拭き取ってみると、だいぶ薄くなりました!
もう一度クエン酸を使う前の汚れがこちらです。
完全に消えるわけではありませんですが、クエン酸を使う前と後では汚れの濃さが全然違います。パッと見て汚れがすぐに目につくわけではなくなったので、これで一先ず汚れ落としは終了。
シミを完全に消すためには、最終的には紙ヤスリで磨くしかありません。時間がかかるので、それは板全体をメンテナンスするときにやろうと思っています。別の汚れが付く可能性は十分にあるので…
ヤスリで削って塗装すれば、完全に汚れを落とすことができるのは無垢材の醍醐味。化粧板はそうはいかないので、長くキレイに使っていきたい方には無垢材はおすすめです!
床材のメンテナンスにはこちらを使っています。
重曹による黒ずみ以外の木材のシミや変色汚れの落とし方
水滴が原因でついてしまった汚れは、堅く絞った雑巾で拭くと取れます。ただ無垢材は、基本的に水拭きしないようにいわれているのはご存知の方も多いはず。
ですが、実際無垢材に囲まれて生活してみると、水拭きしないと取れない汚れがいっぱい出てしまうもの。そこで、どうしても汚れが気になったときはオイルで手入れをすることを前提に水拭きしています。
このとき注意するのは、かなり堅く絞った雑巾を使うこと。水拭きをした後は、やっぱりスッキリ感が全然違います。あくまでも自己流なのでご参考までに。
無垢用の専用のクリーナーもありますよ。
木材の変色や汚れを防止するために気をつけていること
無垢材を扱うには汚れの落とし方を知って置くのも大事ですが、そもそも汚れがつかないように気をつけた方が手間がかかりません。
そこで、わが家が無垢材の汚れ防止として気をつけていることを紹介します。
- 水滴が落ちていないか
- 缶類を直に置かない
- 重曹を使うとき
①水滴が落ちていないか
無垢材において水には気をつけるこれは大前提です。水まわり場所で水を使った後は、水が床に落ちていないかを確認して、水に濡れているのを見つけたらすぐに拭き取る習慣をつけるといいでしょう。
水回りの床にラグを敷けば、水対策に効果的ですよ。
②缶類を直に置かない
缶を置くときは下敷き(布、シリコン)の上に置き、直接、缶と無垢材が触れ合わないように気をつけています。
③重曹を使うとき
重曹を使ったときはとにかく要注意。片付けは念入りにし、水滴や粉が落ちてないか確認します。もし無垢材に重曹が付いたとしても、すぐに拭き取ればシミを防げます。
そもそもシミの原因になる重曹を使用しないという選択もありかも?
まとめ:重曹は木材に絶対NG!変色した黒ずみ汚れにクエン酸が効く
無垢の木材の汚れの例として、水、缶、重曹による汚れの3種類をあげました。
とくに無垢材の黒ずみ汚れ落としには、クエン酸が効果があります。クエン酸を使うと、完全に汚れを落とすことができないこともありますが、だいぶ汚れが薄く目立たなくなります。
無垢材の手入れには手間がかかりますが、上手に付き合えばずっと長く使っていけるもの。化粧板とは違う経年変化も楽しんでいきたいですね!