最高気温に線状降水帯発生など、毎年のように異常気象が話題になります。
先日(2025年8月下旬)においても過去の最高気温を更新したばかり。
そんななか太陽光発電を検討しようとしている人は、次のような疑問はないでしょうか。
✔️太陽光発電って気になるけれど、本当にお得なの?
✔️猛暑は売電にどう影響するの?
✔️発電量や売電額など年間実績をみてみたい
太陽光を設置している方なら、他の家庭と比べて自宅の成績も気になりますよね。
そこでこの記事では、2025年までわが家のケース約3年分を大公開します!
これから太陽光設置を検討しようとしている方も、ぜひ参考にしてみてください。

太陽光発電の基本情報〜わが家のケース
わが家では2022年11月下旬に太陽光発電を導入したので、現在(2025年9月)で使用期間は3年弱といったところです。
データ3年分というと、太陽光発電を契約するかどうか検討するには十分のデータかと思いますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
初めて導入する方にもわかりやすいように、契約内容や設置環境についても簡単にまとめておきます。
【基本スペック】
- 設置容量:9.5kW
- パワコン:8.8kW
- メーカー:長州産業
- 契約形態:リース(月額約15,000円)
- 居住地域:関東
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年間・月別の発電量実績(2022.11~2025.8)
発電量について、おおまかな傾向は以下になります。
- 基本的に夏は日照時間が長いため発電量も多く、冬は日が短くなるため発電量が少ない
- 真夏よりも春のほうが発電量がいいといわれている
以下に、年月ごとの成績(発電量/売電量/売電収入)の表を作成しましたので、傾向を確認できます。
2025年の成績
今期の夏は例年に比べて猛暑が続いており、夏の発電量はとくに試算に比べて大きくプラスになりました。
ただ、2023年のほうが発電量が多かったので、まずまずというところでしょうか。
発電量がいいといわれる春時期(4~5月)よりも、2025年は7月がもっとも成績がよい結果になっています。
エアコン代は夏より冬のほうが高いため、2月の発電量が多かったのは助かりました。
2025年 | 発電量(kWh) | 売電量(kWh) | 売電収入(円) |
1月 | 776 | 303 | 5,151 |
2月 | 1,068 | 527 | 8,959 |
3月 | 938 | 577 | 9,809 |
4月 | 1,168 | 879 | 14,944 |
5月 | 1,172 | 955 | 16,235 |
6月 | 1,174 | 923 | 15,691 |
7月 | 1,350 | 971 | 16,507 |
8月 | 1,369 | 969 | 16,473 |
9月 | 計測中 | 計測中 | 計測中 |
10月 | – | – | – |
11月 | – | – | – |
12月 | – | – | – |
年間 | 9,324(途中) | 7,331(途中) | 103,769 |
2024年の成績
2024年の成績は、約3年間のベースの中ではパフォーマンスが低い年でした。(といっても、年間発電量は試算よりも上回っています)
2024年 | 発電量(kWh) | 売電量(kWh) | 売電収入(円) |
1月 | 733 | 313 | 5,321 |
2月 | 834 | 470 | 7,990 |
3月 | 1,135 | 694 | 11,798 |
4月 | 1,051 | 764 | 12,988 |
5月 | 1,219 | 985 | 16,745 |
6月 | 1,216 | 964 | 16,388 |
7月 | 1,136 | 804 | 13,668 |
8月 | 1,341 | 963 | 16,371 |
9月 | 1,107 | 789 | 13,413 |
10月 | 721 | 536 | 9,112 |
11月 | 630 | 391 | 6,647 |
12月 | 763 | 339 | 5,763 |
年間 | 11,908 | 8,012 | 136,204 |
2023年の成績
2023年の売電収入のまとめです。2023年は、梅雨時期でもそれなりに売電収入があり、夏場は2万円を超えました!
2023年 | 発電量(kWh) | 売電量(kWh) | 売電収入(円) |
1月 | 747 | 558 | 9,486 |
2月 | 931 | 749 | 12,733 |
3月 | 1,023 | 851 | 14,348 |
4月 | 1,227 | 995 | 16,915 |
5月 | 1,336 | 1,201 | 18,972 |
6月 | 1,168 | 956 | 16,252 |
7月 | 1,366 | 1,087 | 18,479 |
8月 | 1,481 | 1,139 | 19,363 |
9月 | 1,171 | 873 | 14,841 |
10月 | 950 | 761 | 12,937 |
11月 | 1,017 | 542 | 9,214 |
12月 | 680 | 354 | 6,018 |
年間 | 13,097 | 10,066 | 169,558 |
2022年の成績
2022年 | 発電量(kWh) | 売電量(kWh) | 売電収入(円) |
12月 | 615 | 359 | 6,103 |
太陽光9.5kWの実際発電量と推定(試算)の発電量の比較
太陽光の契約前に出してもらった推定量(試算)の発電量と各年の発電量を比較してみました。
2025年の発電量(kWh) | 2024年の発電量(kWh) | 2023年の発電量(kWh) | 推定(試算)の発電量(kWh) | |
1月 | 776 | 733 | 747 | 743 |
2月 | 1,068 | 834 | 931 | 803 |
3月 | 938 | 1,135 | 1,023 | 973 |
4月 | 1,168 | 1,051 | 1,227 | 1,090 |
5月 | 1,172 | 1,219 | 1,336 | 1,166 |
6月 | 1,174 | 1,216 | 1,168 | 1,023 |
7月 | 1,350 | 1,136 | 1,366 | 1,085 |
8月 | 1,369 | 1,341 | 1,481 | 1,137 |
9月 | – | 1,107 | 1,171 | 829 |
10月 | – | 721 | 950 | 794 |
11月 | – | 630 | 1,017 | 625 |
12月 | – | 763 | 680 | 646 |
年間発電量 | 9,019(計測中) | 11,890 | 13,097 | 10,871 |
2023年11月〜2025年8月の間で、試算の発電量よりも下回ったのはたった4回。
その他はすべて、試算を上回る結果となりました!
推定発電量を下回ったうち、3回は2024年です。
とはいえ、年間の発電量でみると試算よりもプラスになっているので、どの年も試算の発電量よりも好成績でホッとしています。
3年分の成績を比べてみて〜
雨の日や曇りの日は発電量が大幅に減るので、発電量が見込める時期にイマイチな天気が続くとけっこう痛手に感じました。
真夏は思ったより発電のパフォーマンスがよくないと聞いていたものの、主観的には予想以上の発電量だと感じています。
なにより真夏はエアコンの消費電力が気になるところですが、太陽光で賄えていると思うと、エアコン使っていても精神的負担をかなり減らしてくれました。
これは余談ですが、このままデータをとっていくと、年々天候や気温の変化に敏感になり、気温上昇や豪雨といった温暖化の影響を感じやすくなりそうです。
データ取っていると、太陽光設備の不具合にも気づきやすくなると思うので、引き続きデータを記録していきます。
3年目のわが家の太陽光発電でわかったこと
実際に太陽光発電を使ってみると、やはり契約前ではわからなかったことは多々あります。
太陽光発電を契約するまでのあいだ入念に検討し、十分にメリットがあると判断したうえで取り付けましたが、20年後くらい長い目でみないと結果はどうなるかは不透明です。
だからこそ、正直いうと今だってわかりませんが、今のところはメリットのほうが断然あります。
太陽光発電でわかったことを3つ挙げると……。
- 発電量が安定している
- 経年劣化の影響は今のところ感じられない
- 自家消費することが太陽光発電の最大のメリットを受けられる
①発電量が安定している
実際に運用してみてわかったのは、思ったよりも発電量が安定しています。
天候によって発電量が試算よりも少ない月もありますが、これまでの年月でいうと1割以下。
年間発電量では試算よりもどれも上回っているので、今のところ高パフォーマンスといえます。
②経年劣化の影響は今のところ感じられない
太陽光発電の耐久性は15~20年、もしくは30年といわれているので永久的に使えるものではありません。
ですので、劣化はどうしても避けられないもので、その目安としてだいたい15年で5%くらいはパフォーマンスが落ちるらしいです。
これは契約前の話し合いのなかで担当者から聞いたことですが、今のところ経年の変化を感じたことはありません。
③自家消費をあげて買電しないかが重要
太陽光発電を導入するか検討するとき、多くの人がまず気になるのが売電額ですよね。
とはいえ、売電単価は年々下がっていくものなので、これから太陽光を契約するのなら売電額は過度に期待しないほうがいいです。
数年前までは、買電の単価よりも売電の単価の方が大きかったので売電するほうがメリットがありました。
でも今は、売電価格の下落と電気料金の高騰により、売電においてのメリットは昔ほどなく、太陽光エネルギーを自家消費できるか(=いかに買電を抑えるか)が鍵になります。
太陽光発電を最大限にいかすためには、自家消費率をあげることのほうが圧倒的に経済メリットが高いのです。

導入を検討している方へ〜無料で発電シミュレーションを試してみよう!
太陽光発電を検討する方には、まず売電額の目安や導入コストをしっかり計算することをおすすめします。
リースか買取かでメリット・デメリットが変わりますし、設置環境や屋根の向きなど細かなことで発電効率も変わります。
そのためには、無料での発電シミュレーションは絶対に欠かせません。さらにいうと、複数で見積もりをとって比較検討するのがおすすめです。
太陽光は導入するのにもかなりの費用がかかるのはもちろんですが、導入した後も発電量や売電額によっては本当に導入してよかったのか不安になることもあるでしょう。
散々調べて、悩んで取り付けたわが家もそうだったのです…
わが家はリースを選びましたが、太陽光発電を契約する前にたくさん検討してよかったし、そのおかげで「取り付けてよかった」と満足しています。
太陽光発電シミュレーションによって検討材料をたくさん集めて、後悔のない選択にしましょう。