家庭菜園の楽しみはなんといっても収穫ですね。ししとうを収穫するのがこの時期の楽しみなのですが、実が大きくなっているのを見ても手放しで喜べなくなってきました。
というのも、辛くないはずの「ししとう」が辛いんです…!
それはもう噛んだ後すぐに口の中に衝撃が走り、唐辛子を食べたんじゃないかと思うレベル。
辛くないと思って食べているので当然といえば当然なのですが、青唐辛子のような辛さに食べるのを戸惑ってしまうほどです。
そこでこの記事では、ししとうが辛くなる理由や見分け方などについて紹介します。
- 青唐辛子とししとうの違いは?
- なぜししとうは辛くなる?
- 辛いししとうの見分け方
- ししとうの辛さを抑えるには?
家庭菜園でししとうを育てている方、ししとうが好きなのに辛いししとうを食べてしまった方など、辛いししとうについて気になる方の参考になると嬉しいです!
ししとうとは唐辛子の一種
見た目がそっくりな「ししとう」と唐辛子。どちらも同じナス科の唐辛子属の一種です。
ししとうは唐辛子の辛味成分をぬいて食べやすく改良されたもので、別名を甘唐辛子ともいいます。
ししとうと唐辛子は辛味成分が違うだけで、栄養素はほぼ一緒。ししとうは辛くない分食べやすく、ビタミンが豊富なので美容や健康のためにもすすんで取り入れたい野菜です。
わが家の庭で育てているししとうは、ホームセンターで買った1ポット100円のものです。2ポットを購入し、方角を変えて庭の2箇所にそれぞれ植えました。
ししとうは育てやすい
夏野菜をいろいろ収穫したいと思って選んだししとう。小さな苗を買って植えましたが、あっという間に大きくなり、すぐに収穫を楽しめるようになりました。
育ててみて思ったのは、育てやすくたくさん収穫できるので家庭菜園向きだということ。
病気や虫などにも悩まされず、夏の暑さにも強い。収穫も秋頃まで長く楽しめそうです。
こんなに簡単にいっぱい穫れるなら、家庭菜園定番の野菜にしよう!と決めました。激辛ししとうを食べる前までは…
ししとうと唐辛子の見た目の違いは?
ししとうと唐辛子どちらもそっくりな見た目をしていますが、見た目の明確な違いはあるのでしょうか。写真を見比べてみることにしました。
ししとうの写真がこちらです。
唐辛子の写真がこちら。
この2つを見比べて気づいた違いは以下になります。
- 唐辛子は実つきが上向きで密集している
- 青唐辛子の方が細長い
唐辛子は実つきが密集して上向き
ししとうは実と実の間にほどよく間隔があり、下向きに実がなります。
それに比べると青唐辛子は実が密集して実り、上向きになっています。唐辛子の種類によるのかもしれないので一概にはいえませんが。
ししとうは丸みがあり寸胴、青唐辛子は細長い
さらに実を比べてみても違いがありました。ししとうは実の先が丸く、まるでピーマンを縮めたような形をしています。
一方、青唐辛子はししとうに比べて実がさらに細長く、先がとがっています。
ししとうが辛くなる理由
ししとうはうまく栽培できたとしても、10本のうち1本は辛くなるそうです。さらにストレスがかかると辛いししとうができやすくなってしまうのだとか。
たとえば、ししとうが受けるストレスとは次のようなことです。
- 水分不足
- 高温続き
水分不足
夏は水やりが忙しい季節。帰省や旅行なのでしばらく家を留守にすると、その間はどうしても水やりができなくなってしまいます。
そうすると土が乾燥してしまい、ししとうに負荷がかかってしまうのですが、これがししとうが辛くなる原因のひとつです。
高温続き
さらに、今年はとくに猛暑の夏。野菜にとっても過酷な夏だったにちがいなく、この高温も辛いししとうができる要因でした。
収穫し始めた7月中旬頃のししとうは若干辛いかも?くらいだったのに、厳しい暑さが続く8月に収穫したものは激辛。まさに暑さのせいで、辛いししとうができるのを体感しました。
赤いししとうが出現!
変わり種の赤いししとうも現れました。緑のししとうに混じって、赤黒いししとうが実っています。
すでに辛いししとうを食べた後だったので、ししとうがさらに辛くなり赤唐辛子になったのではないかと衝撃でした。ただ、赤いししとうができるのは別にめずらしいことではないのだそう。
赤いししとうを食べても大丈夫。色が赤くなっても辛味がない場合もありますが、わが家のは辛かった…!
辛いししとうの見分け方
食べる前に辛いししとうが見分けられたら、ショックにならずにすみますね。辛い可能性のあるししとうには以下のような特徴があります。
- 実にシワが少なくツルツル
- ヘタが丸く、実が大きい
- 実の中に種が少ない
- 香りが強い
実際辛いししとうを食べたとき、普段食べ慣れているししとうとは違い、鼻がつんとするような独特な風味がありました。
収穫したばかりのししとうを見比べてみると、いろんな形をしています。わが家のししとうは、大きくてシワがないものほど辛かったです…!
ししとうの辛さを抑えるには?
ししとうの辛さを抑えるにはいくつか方法があります。食べられないほど辛くても、工夫すればを捨てることなく活用できるかもしれないので、ぜひ試してみてくださいね。
- 加熱する
- ヘタを切り種を抜く
加熱する
まず1つ目の方法は、熱湯でサッと湯でることです。ししとうに少し切り込みを入れて、辛味成分がお湯にながれるようにします。
ヘタを切り、種を抜く
ししとうの辛味成分はヘタや種の部分に多く含まれています。そこで、ヘタを切り種を抜くのが2つ目の方法です。
これらの下処理をしてから甘辛く煮ると、辛さが軽減されて食べやすくなりました。
わが家では油で素揚げしたししとうをカレーのトッピングにしています。子どもに合わせて甘口カレーが定番のわが家。ししとうを添えることで、大人は辛口カレーを食べている感覚に。
辛くてムリ!ししとうを南蛮漬けに
どうやっても辛いのが気になる!そんなときは、もう唐辛子だと思って「みそ南蛮漬け」にします。
仙台の牛タンの付け合わせとして有名な「みそ南蛮漬け」。ご飯の相性とも抜群で、辛さがたまらなくおいしいので、それをイメージして仕込んでみました。
塩をまぶして一晩おいたししとうを味噌につけ込むだけの簡単レシピです。
仕上がるまで1ヶ月ほどかかるので味見はまだですが、保存もきくし大量に消費するのもちょうどいいので、おいしくできたらいいな。
まとめ|ししとうが辛くなっても工夫して食べよう
手間をかけて育ててきた分、収穫はなんとも嬉しい瞬間です。しかも、ししとうは育てやすいので、たくさん穫れるので家庭菜園を楽しみたい方にぴったりの野菜。
やっと収穫できたのに辛くて食べられない…なんてもったいない!せっかく穫れた自家製の野菜だからこそムダにすることなくいただきたいものですね。