家庭菜園のきゅうりなど野菜の周りで飛ぶ、小さな白い虫が気になったことはありませんか?
苗の育ちが悪くて元気がない…そう思ったら、もしかするとその虫が原因かもしれません。
我が家の家庭菜園においてもこの小さな虫が天敵で、毎年、試行錯誤しながら闘っています。
そこで今回は、家庭菜園の白い害虫(コナジラミ)についての対策を紹介します。
まだ、コナジラミを克服できたわけではありませんが、これまで試した方法と他にも色々ある対策について紹介します。
家庭菜園きゅうりの敵は虫:コナジラミ
家庭菜園をやっていると悩みは、なんといっても”害虫”で、家庭菜園は虫との闘いといっても過言ではありません。
我が家が毎年悩まされているのは”コナジラミ”と呼ばれる害虫です。
この虫は、真っ白でコバエのように小さくて、見るからにか弱そうな感じに見えます。
毛虫の比べるとだいぶ見た目は無害なので「なんか葉っぱに白い虫が付いてるな」くらいにしか思っていなかったのですが、実は毛虫よりも厄介なんですよね。
なぜ、こんな小さな虫に手を焼いているのかというと、駆除しても切りがないから。
大量なうえに葉っぱに触るとすぐにパヤパヤと飛んでしまうので駆除しようにも難しい…そして、いつの間にかコナジラミがまた葉に戻ってきて居座ってしまうという繰り返しなんです。
だから今や、簡単に駆除できる毛虫の方がマシに思えるくらいです。
家庭菜園の敵の虫:コナジラミがつくとどうなる?
見た目はあまり害があるように見えないコナジラミですが、この虫がつくと一体きゅうりはどうなるのでしょうか。
コナジラミがつくと、葉の養分を吸い取るため植物を弱らせたり病気になりやすくなったりして最悪枯れてしまいます。写真はきゅうりの葉っぱですが、ところどころ穴が空いているのはコナジラミが原因です。
白い小さなコバエみたいなものは成虫なのですが、成虫が卵を産んで幼虫になり蛹となって成虫するまでの一連を葉の裏で過ごすため、とても繁殖力が強くあっという間に苗が傷んでしまいます。
このように葉の裏に卵や幼虫、蛹がびっしり付いているのでコナジラミの被害はすぐにわかります。
家庭菜園の敵の虫:コナジラミには何が効く?試した方法
コナジラミに悩まされてからというもの、苗を守るために色々試していますが、これまで我が家が試した方法について紹介します。
- 薬剤
- 酢
- 牛乳
- 潰す
- 植える場所
①薬剤
あまり薬剤には頼りたくないのですが、増えるばかりのコナジラミに太刀打ちすべく導入しました。効き目があるような気がしてこれで安心!と思ったのもつかの間、効果は長続きはしませんでした。
しかも、裏側の説明を読むと使用回数が決められているため、使いすぎは体にも良くないことを考えるとたくさん散布するのにも抵抗がありました。
②酢
お酢を水で希釈して作った液をかけたこともあります。匂いが気になるという方もいますが、我が家はあまりに気になりませんでした。
自然由来のものなので安心して使えるものですが、大量発生してからでは全く効果がないようです。小さな苗のうちから予防のために使うと効果的かもしれません。
③牛乳
牛乳:水=1:1で混ぜたものを作りスプレーしたこともあります。晴れた日に散布して乾くと呼吸できなくなりちっ息するようですが、あまり効果を感じられませんでした。
まだコナジラミの被害が少ない時期であれば効果的なようですが、我が家では繁殖しすぎたために効き目がなかったのかもしれません。
乾くと白くなるので見た目が悪くなると言われていますが、何よりもコナジラミを撃退したかったので我が家は気にしませんでした。ただ、牛乳は腐りやすく匂いも気になるので何度も試してみるには不向き。
④潰す
軍手やゴム手袋をした手で潰す方法も試しました。コナジラミが飛んでしまうのを防ぐため、そっと静かに手を近づけて手のひらを葉っぱに押し当てるだけです。
かなり原始的なやり方ですが、ダイレクトに退治している感覚はあります。でも、やっぱり効率は悪いです。
⑤植える場所
これまで日当たりがかなり良いところに植えていたのですが、場所を変更してみました。今年植えたのは植木のそばで、木の陰になるため日当たりは以前ほどよくありません。
草木がある方がいろんな生き物がたくさん集まるので、逆に守られる効果があるのでは?と考えました。コナジラミの敵となる虫が来ることも期待したのですが、場所を変えても関係ありませんでした。
家庭菜園の敵の虫:コナジラミには何が効く?試してみたい方法
コナジラミを撃退するために今までいろんな方法を試してみては未だに効果を実感できずにいますが、コナジラミ対策は他にもまだあります。来年度以降試してみようと思っている対策を紹介します。
①苗を袋でカバーする
虫の被害に合わないようにするには虫が近づけないようにするのが一番。そこで、カバーをするのが虫から苗を守れる方法ですが、大掛かりなのでまだ試したことはありません。正直、見た目も悪くあまり使いたくないので、苗を袋でカバーするのは最終手段だと思っています。
②黄色のテープをぶら下げる
コナジラミは黄色いものに反応して近づく習性があるようです。これを利用して黄色の粘着板をぶら下げて駆除するという対策もあるとのこと。植えてある苗に試すには一番手っ取り早い方法です。
③地面に反射シートを敷く
コナジラミは日光が苦手なようです。地面に反射シートを敷いてから苗を植える必要がありますが、日光により繁殖能力が落ちるそう。来年は試してみる価値がありそうです。
④苗を植える時期を早めにする
来年は絶対に試したいと思っているのは、苗をいつもより早く植えてみること。コナジラミの発生時期は6〜7月らしく、若葉などの柔らかい葉っぱを好む虫です。
我が家はいつも4月中旬過ぎ5月始めに植えているので、苗が大きく成長する時期とコナジラミの発生時期がかぶっていることに気がつきました…
そこで、コナジラミが繁殖する時期までにはすでに苗が大きく成長しているように、3月中から植え始めるのを試してみようと考えています。
家庭菜園のきゅうりにつく虫:コナジラミが好きな野菜は?
コナジラミが好む苗は何があるのでしょうか。
これまで家庭菜園で育てた野菜は、トマト、きゅうり、いんげん、オクラ、じゃがいもの5種類で、どれもプランターでも育てられるので家庭菜園ではどれもポピュラーなものになります。
- トマト
- きゅうり
- いんげん
- オクラ
- じゃがいも
残念ながら、我が家ではどれもコナジラミの被害にあいます。一度大量発生してしまうと、次々といろんな葉っぱに住み着くようになるので、増えすぎる前に小さな苗から対策しておくのが大事だと感じています。ともあれ、やっぱりコナジラミは家庭菜園の天敵と言えます‥
最後に:家庭菜園きゅうりはこれからも虫と闘い
試行錯誤しているものの、毎年変わらずコナジラミには悩まされています。
苗が順調に育って収穫できるのはほんの少しの間で、コナジラミが葉の裏で繁殖しているのが気になりだすとだんだんと苗の調子も悪くなり、収穫が期待できないくらい苗が弱っていくのが通年のパターン…
薬剤を始め、自然由来の酢や牛乳を使ったスプレーで対策したこともありますが、大量発生してしまうともう何をやっても手遅れだと感じています。
関東という環境もあるのかもしれませんが、我が家だけではなくこの地域ではコナジラミに困っている話をよく聞きます。
でも、北国にある実家の家庭菜園は、コナジラミの被害は全くないそうなので羨ましい限りです。
家庭菜園は子供の楽しみでもあり食育にもなるので、できればあまり薬剤に頼らずに野菜を育てたい!
これからもコナジラミとの闘いは続きます。