さつまいもの収穫って楽しいですよね。自宅でも収穫したくて、家庭菜園で育てている方もいるのではないでしょうか。
そんなわが家も、今年初めてさつまいも栽培に挑戦してみました。苗も十分育ち、あとは時期をみて引っこ抜くだけ。子どもたちとワクワクしながら収穫したのですが、愕然としました…。
小さ過ぎて食べる部分がない状態。せっかく楽しみにしていたのに、思わずガッカリしてしました。
そこでこの記事では、さつまいもの実が小さい原因について深掘りしていきます。せっかくさつまいもを育てたのに、収穫してみたら実が小さすぎた方、全然実がならなかった方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
さつまいも苗はわりと簡単に育つ
わが家が買ったさつまいもは「紅あずま」です。水差しして発根させた苗(約20本)を買い、畑の空いているスペースに植えました。
植え付けたのは、関東にしては遅めの7月上旬。根付かなかったものもありますが、その後順調にツルや葉も大きくなり、夏の暑さにも耐えて立派に育ちました。
虫や病気の影響はほとんどなく育てやすいので、あとは収穫時期を待つだけ。首を長くして心待ちにしていたのですが…。
さつまいもを収穫!実が小さくてショック
収穫時期の11月。収穫のタイミングもよくわからないので、とりあえず数本引き抜いてみることにしました。
こちらが収穫したわが家のさつまいもです。恥ずかしながら、実といえる部分はほとんどありません。たくさん植えて根付いたのに、残念ながら結果はどれも同じでした。
最後に抜いた苗だけ、食べられるくらいの大きさでした!
さつまいもの実が小さい原因
わが家のさつまいもは、オクラやししとうと比べてもこのとおり華奢。
本来さつまいもは、痩せた土の方が適した野菜です。それならば、畑として発展途上のわが家の庭にぴったりな野菜のはずだと思っていたのに、まったくの予想外。
そもそも、さつまいもの実が育たない原因はなんでしょうか。調べてみると、原因がいろいろありました。
葉やツルばかりが生長した
さつまいもは生長すると地面を這うように広がりますが、ツルが土につくと発根してしまいます。そうすると葉やツルばかりが生育して、実に養分がいきません。これを「ツルぼけ」といいます。
そのために、根が張らないように裏返しにする「ツル返し」をしてあげる必要があります。伸び過ぎたツルを適度に切り詰める、のもいいそうです。
写真はツルをほとんど抜いてしまった後ですが、収穫前の状態は、土が隠れるほど生い茂っていました。
土にチッ素が多い
土にチッ素が多いと「ツルぼけ」を引き起こします。さつまいもは痩せた土でも育つので、植えつけに肥料は必要ありません。
でも、さつまいもを植える前にその場所で他の野菜を育てていると、肥料が残ってしまうケースが出てきます。そしてこれが、実が育たない原因になります。
植える時期が遅かった
さつまいもの苗を植えたのは7月上旬。関東では5〜6月が植え付けの最適時期なので、それに比べるとわが家は遅過ぎました。苗を購入した時期も同じなので、少しずれていても大丈夫だと思ったのですが。
さつまいも栽培の土に向いていなかった
わが家は、あまり手をかけて土づくりをしていません。粘土質の部分もあり、耕した後に柔らかくなっても雨などで自然と硬くなってしまうので、良質な土とは程遠いです。
痩せた土でも育つというけれど、さつまいもが適しているのは、水はけのよい柔らかい土。現在、野菜を育てながら土を作っているところですが、カチカチ気味の土は不向きだったのかもしれません。
chat face=”kuratori.png” name=”” align=”left” border=”none” bg=”gray”] 思えば、小さいさつまいもが穫れた土は、他の場所に比べてやわらかかったような…?[/chat]
引き抜いた茎や葉は土に還す
引き抜いた後、葉やつるをまとめるとかなりの量になります。そのまま袋詰めにしてゴミの日に出すのではなく、土作りのため庭に穴を掘って埋めました。ゆっくり分解されて土に還り、次の作物へと循環していくことを願って。
さつまいもの実が小さいのは原因があった!
肥料もいらず、手間もあまりかからなくて育てやすい「さつまいも」ですが、実が小さくなる理由にはいろいろあります。
わが家にとって初挑戦だったさつまいも栽培は、失敗に終わりました。
うまくいかないことも多い家庭菜園だけど、この経験を活かして来年に期待です!