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柿渋塗料はカビに効果ある?匂いは?DIYでドアを塗って試してみた!

※ 記事内に商品プロモーションを含む場合があります

自然素材の塗料の柿渋。ちょっと扱いが難しそう…?なんて思ってませんか。

わが家もそう思って使えなかったのですが、ついに柿渋塗料を使ってみました!

今回試したのが、無臭タイプの柿渋塗料です。

室内の木製ドアにDIYで塗ってみたので、使い心地や匂い、色の変化、カビへの効果などをリアルにレポートします。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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 DIYでドアに塗ってみた!準備と塗り方

さっそく実践からスタート。塗装するのはドアです。

ドアは数年前に自作したものでワトコオイル(ナチュラル)で仕上げたのですが、色味の変化がかなり遅く、まだ白さが色なので、柿渋塗料を試すことにしました。

ドアの木枠の色味に近づけたい!

柿渋塗料DIY(塗装前)

まずはドアの表面を軽くヤスリがけして、ホコリを拭き取ります。(この工程はワトコやオスモなど水性塗料と同じ)

塗料に使うブラシは、いつものDAISOのもの。

塗料はサラサラしていて刷毛にもよくなじみ、薄く塗ることができます。

サラサラというよりもシャバシャバなので、ブラシに柿渋を含ませすぎると床に垂れてしまうので注意。

塗装1回目は、うっすら色がつく程度です。

柿渋塗料DIY ※画像①:塗料のアップ

1日(24時間以上)置いて2回塗り重ね塗りしたのがこちら。

柿渋塗料DIY塗装2回目 ちょっと濃くなったような?ってくらい

 

柿渋塗料は塗るほどに色が濃くなるそう。

ただ2回目でも大きな違いは感じず、若干濃くなったかも?という感じでした。

紫外線によって色味が徐々に濃くなっていくとのことなので、これからどんな風合いになるのか楽しみです。

そもそも柿渋塗料ってどんな塗料?

柿渋塗料

柿渋塗料は、渋柿をまだ熟す前に搾って、発酵・熟成させた天然の塗料。茶色い色合いで、昔ながらの自然塗料です。

主成分は「カキタンニン」というタンニンの一種。

防腐・防水・防虫・消臭・抗菌・抗ウイルス効果まであるそうで、昔から建材や染料、和紙の補強なんかにも使われてきました。

いわば、天然の万能コートみたいな存在なのです。

天然なのに防水・抗菌性まで カビ予防にも期待?

柿渋塗料のすごいところは、天然素材なのに抗菌性もあるところ。

化学系の塗料に比べてやさしい成分でできているのに、カビの発生を抑える効果も期待できるなんて、ちょっと魅力的ですよね。

ただし、難点もあります。それは匂い

柿渋=臭い

「臭い」「部屋に使うのはちょっと……」と敬遠されることも多く、わが家もこの点で手が出なかったんですよね…

柿渋を選んだ理由

じゃあ、なんで使ったの?と突っ込まれそうですが、柿渋塗料を選んだ理由はシンプル。

ひとつは天然塗料で安心ということ。そしてもうひとつは、オイル系の塗料よりも安価だったことです。

最近の物価高の影響で水性塗料「ワトコオイル」が割高になってしまったんです……(当社比1.5倍)

わが家で塗装を選ぶときのポイントは「できるだけ自然なもの」を基準にしています。

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わが家は、それぞれ塗料の利点やコスト、取り扱いやすさから使い分けているよ

使った柿渋塗料は“無臭柿渋”その効果は?

今回使ったのは柿渋の無臭タイプ。

柿渋の匂いが苦手な人も多く、匂いに敏感な私にとってもこの点で抵抗があったのですが、実際使ってみての感想は、とくに気になりませんでした!

そもその無臭処理されていない柿渋を嗅いだことがないけれど、こちらは耐えられない匂いという感じではまったくなかったです。

ただ塗料って、どれもそれなりに特有の匂いがするもの。

なので、その感覚があれば無臭柿渋塗料の匂いに違和感はないのでは?と個人的には思います!

室内でも匂いを気にせず塗れるのがありがたいですね。

塗った後の印象 1ヶ月経過の変化は?

こちらの無臭柿渋塗料は薄づきのため、ほんのり温かみのある茶色になり、木の表情もしっかり出ます。

ベタつきもなく、サラサラしていて乾くのも早い印象。そのため、ワトコオイルに比べて残り香も少ないと感じました。

さて塗ってから1ヶ月経過しましたが、今のところ大きな変化は特にありません。

子どもの成長と同じで、毎日見ているとその違いはわかりにくいものですが、少し濃くなったかな?という程度で、木目の表情はそのまま。

触った感じも水性塗料とほとんど差はないですね。

無臭柿渋塗料おすすめの方

無臭柿渋塗料はこんな方におすすめ!

✔️自然素材で安心

✔️サラサラで塗りやすく初心者向き

✔️色の経年変化が楽しめる

✔️匂いがほとんどなく室内でも使いやすい

✔️コスパが良く、オイル塗料より手軽

デメリットも

柿渋塗料の弱点は、色の幅があまりないこと。

木材といっても、白木のように明るい色から、チークやウォールナットのように深い焦茶まで、種類によって印象がガラッと変わりますよね。

たとえば「ナチュラル」「ミディアム」「ダーク」といった色味で表すなら、
柿渋塗料は1〜2回塗りではナチュラル〜ミディアムが限界

ダーク系の深みを出したい場合は、何度も重ね塗りする必要がありそうです。

好みのトーンに仕上げたい人には、手間もコストもかかってしまうので少し扱いが難しいかもしれません。

使い分けにおすすめ

柿渋塗料はいかにも「塗りました」という仕上がりではなく、木の風合いやナチュラルな質感を大切にしたい方にぴったりの塗料です。

色味が控えめなので、自然素材の家やアンティーク調のインテリアにもなじみます。

まだ塗ってから日が浅いのでカビの検証はできていませんが、天然の防カビ成分が含まれているため、今後の効果にも期待したいところ。

天然木は一度カビが生えるとお手入れが大変なので、湿気の多い場所などには柿渋塗料を使って予防するのもおすすめです。

実際に使ってみて感じたのは、使い勝手のよさと手軽さ。オイル系塗料より扱いやすく、DIY初心者でも安心して使えます。

塗り重ねるたびに少しずつ深みが増していく経年変化も楽しみのひとつ。

木と丁寧に付き合う暮らしをしている方には、ぜひ一度試してみてほしい塗料です。